「足尾74夏」公式サイト、オープン。

足尾74夏

 

◇日本の公害の原点である足尾銅山は、1973年に閉山になりました。橘川の学生時代の友人である山口豊寧は、1974年に足繁く足尾に通いドキュメンタリー映画を作りました。それから40年近く。福島で起きたことは、大企業が国家とタッグを組んで開発した大規模システムが崩壊し、多くの地域住民を永続的に苦しめることに。この映像を再び世に問うことにしました。

 

「足尾74夏」の販売について

「足尾74夏」のDVDを発売します。定価は3200円(税込3360円)です。現在、amazon、一般書店ルートで購入出来ます。

 

◇DVDは個人でご覧いただくためのものです。図書館や上映会などでご覧いただくためには、「上映権付きDVD」をご購入していただきます。詳細は、ご相談ください。

 

◇お願い。DVDのライブラリーのある公立図書館で、「足尾74夏」の購入希望を申請してもらえると、入る可能性が高いので、ご協力よろしくお願いします。

■「足尾74夏」へのお問い合わせは、以下フォームでお願いします。

メモ: * は入力必須項目です

「足尾74夏」上映会のご案内

足尾74夏 上映会 


日時 2012年5月26日(土) 15時開場 15時10分開演 17時まで。


場所 千駄ヶ谷コモンズ(ワークショップ・スタジオ)
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-11 チャリ千駄ヶ谷 4F
TEL/03-5843-6721 FAX/03-5843-6722

▼GoogleMap

 

■当日券で参加される方は、人数の把握をしておきたいので、下の方にあるフォームで参加希望表明を連絡ください。お手数おかけして申し訳ございません。

 

-------------------------------------

第一回上映会は、終了いたしました。ありがとうございました。

 

 

 

 

山口豊寧と「足尾74夏」のこと。 ●橘川幸夫

山口豊寧とは1969年に、竹橋の毎日新聞社のアルバイトで知り合った。いわゆる「坊や」という仕事で、新聞記者や整理部の雑用。朝刊の下版が夜中の1時すぎなので、泊まりの日は、社員食堂で食事をし、地下5階の大きな風呂に入り、簡易ベッドで寝るという生活。さまざまな大学から多くの学生が集まっていて、バイトで仲良くなった人は多い。特に豊寧とは気が合い、騒乱の時代を一緒に過ごした。元サッカー小僧で、ハンサムで、本の読み方も執拗だった。


大学を離れて、彼はドキュメンタリー映像にこだわり、足尾に足繁く通いはじめた。足尾の渡良瀬川流域は、銅山採掘の公害問題で、明治時代に田中正造翁が明治天皇に直訴したことで有名だが、1973年に閉山。あたかも全てが解決したように見えたが、鉱毒問題は何一つ解決せず、山はハゲたままだ。豊寧は、絶望的な風景と住民の心を撮り続けた。そして「足尾74夏」というドキュメンタリー作品にまとめあげた。僕は写植屋をやっていたので、タイトルや映像中の文字は僕が写植を打った。


豊寧はその後、岩波映画でドキュメタリー映画制作の仕事に入る。たまに会うと、「癌細胞の分裂の記録映画作ってる」とか「キノコ研究所にはりつきだ」とか「雪の中で丹頂鶴が飛んでくるのを何時間を待ってるのって辛いよ」とか言う話しを聞かせてくれたが、辛い割には楽しそうだった。岩波映画が倒産した時に、豊寧はタイにいて、エイズをテーマにしたドキュメンタリー映画を撮っていた。撮影中に倒産して、撮影費用が止まったまま撮影中止指示が出たけど、現地の協力者に支払う金もなく、豊寧は借金して、その映画を自力で最後まで撮り続けた。


ここ20年ぐらいは会っていなかったのだが、久しぶりに連絡があった。311以後の福島の放射能汚染の問題と、足尾の公害問題が豊寧の中でオーバーラップして、いてもたってもいられず、一度封印した「足尾74夏」をデジタル復元したと言う。彼は、2011年のニューヨークは「ウォール街を占拠せよ集会」で演説したスティグリッツ(ノーベル経済学賞受賞者)の言葉をリーフレットに引用している。「損出の社会化と利益の私物化」という言葉だ。さまざまな公害問題や原発問題を見渡すと、この言葉の重みが一気にのしかかってくる。


二十歳そこそこの人間がはじめて撮ったものとは思えないクォリティと迫力がある。未熟かも知れないが、この未熟さの中に、私たちが忘れてはいけない歴史的な問題意識がひそむ。ぜひ、現在を生きる若い人たちに見てもらいたい風景が、ここにある。

1974年制作「足尾74夏」(参考)

パンフレット(裏)
復元版チラシB5裏2012%2E5%2E27.jpg
JPEG イメージ 4.5 MB
パンフレット(表)
復元版チラシB5表2012%2E5%2E27.jpg
JPEG イメージ 1.7 MB
東京新聞記事 2012年1月31日
003.jpg
JPEG イメージ 680.2 KB

山口豊寧プロフィール


山口豊寧(やまぐち とよやす)
青山学院大学経営学部中退  
'70年(S.45)  東京文映 入社(撮影部)
『振動の世界』『離れ島のくらし』『低い土地のくらし』『ゴキブリ百科』などの科学映画、社会教育映画に参加。(演出:米内義人 土屋祥吾  撮影:豊岡定夫 山本博司)
'74 年(S.49)よりフリー
足尾銅山の閉山一年後の状況をドキュメントした自主製作作品『足尾'74 夏』で演出、撮影を手掛ける。(猪俣勝人著 社会思想社刊“日本映画名作全史”所収)その後、主に撮影で活動。(主な活動場所は岩波映画製作所)顕微鏡撮影は、勝田甫(故人 ニコン倒立顕微鏡開発者)東京大学医学部教授に師事。    

 

<主な受賞作品(映画祭出展作品を含む)> 
 '92 年 『よりよい放流種苗を求めて』(企画:栽培漁業協会 製作:岩波映画製作所)日本産業映画・ビデオコンクール 部門賞、教育映画祭 優秀
作品賞   
 ''93 年 同作品で科学技術映像祭 科学技術庁長官賞
'95 年 『よくみえます!─中間報告プライマリーアイケア─』(企画:杏林大学医学部眼科学教室 製作:岩波映画製作所)科学技術映像祭 科学技術庁長官賞 
'95 年  『無理なく、楽しく、いつまでも ─シルバーボランティアのすすめ─』  (企画:東京ボランティアセンター  製作:岩波映画製作所)日本産業映画・
ビデオコンクール 奨励賞 
'96 年  『Living with AIDS  ─タイが語るもの─』(企画:第24回医学会総会 製作:岩波映画製作所)科学技術映像祭 科学技術庁長官賞  
'99 年  『タイ植物紀行  ─自然の恵みとともに─』(企画:東京都、東京都公園協会 製作:岩波映像販売)
'00年  須賀川国際短編映画祭参加作品
'00 年  『吉川英治  宮本武蔵  ─小説を旅する─』(企画:吉川英治記念館  製作:岩波映像販売)文部省選定 教育映像祭優秀作品賞
'02 年  『豊作を祈る 下野の天祭』(企画:国立歴史民俗博物館 協力:文化庁 製作:英映画社)
 '02年  須賀川国際短編映画祭参加作品
'06年  「中村桂子の生物進化40億年の旅」(企画:JST  製作:日テレ映像) New York Film Festival 入選

▼主な作品<科学・医学もの> 


○小児ガンシリーズ「ガンの子供の幸せを」16mm 文部省選定 日本産業映画祭奨励賞 『早期発見のために』『治療総論』『家庭・医療機間と社会』『腹部内蔵のガン』企画:ガンの子供を守る会 製作:東京シネビデオ
○『金属─ミクロの世界─』16mm 文部省選定 科学映画祭入賞   企画:金属学会  製作:岩波映画製作所 
○『生命の本質─DNA 修復─』16mm  企画:立地センター 製作:岩波映画製作所  
○テレビ医学研究講座  16mm 数本 企画:藤沢薬品 製作:岩波映画製作所○『動脈硬化 最近の研究から』16mm  企画:大塚製薬 製作:電通プロックス・東京文映 
○『胃潰瘍と細胞間コミュニケーション』16mm   企画:日本新薬 製作:電通プロックス・東京文映
○『ブラジルの健康と食事』16mm  企画:大塚製薬 製作:岩波映画製作所  
○食肉の科学シリーズ  VTR 企画:日本食肉総合センター 製作:岩波映画製作所 『心とからだの栄養素・健やかな老いのために』『疫学・医学統計を読む』  『栄養と免疫』『補体・その不思議な働き』 
○『化石が語る昔の環境』16mm 文部省選定   企画:日本視聴覚教材センター  製作:東映教育映画

○『月はなぜ片面しか見えないか』16mm 文部省選定   企画:日本視聴覚教材センター  製作:東映教育映画 
○『よりよい放流種苗を求めて』VTR 日本産業映画祭部門賞  教育映画祭優秀作品賞 科学技術映画祭 科学技術庁長官賞     企画:日本栽培漁業協会  製作:岩波映画製作所
○『栄養指導活動の記録』VTR  企画:和洋女子大学 製作:綜映企画
○技術開発最前線』VTR  企画:東京ガス 製作:岩波映画製作所
○『Cogeneration Technology From TOKYO GAS』VTR 企画:東京ガス 製作:岩波映画製作所
○『シャンヘンレーオ よくみえます!─中間報告 プライマリーアイケアー』VTR  科学技術映画祭科学技術庁長官賞企画:杏林大学医学部眼科学教室 製作:岩波映画製作所 
○『Living with AIDS─タイが語るもの─』VTR 企画:第24回医学会総会 製作:岩波映画製作所  科学技術映画祭 科学技術庁長官賞  
○『エネルギーと環境─持続可能な調和を目指して─』企画:三菱電機  製作:アドメルコ
○『音をみる』16mm  文部省選定 企画:日本視聴覚教材センター 製作:東京シネビデオ 
○『水産と情報』16mm  企画:東京水産振興会 製作:日本シネセル 
○『がん化学療法看護シリーズ基礎編1、2 技術編1~12』VTR 企画:ローヌ・プーランローラ  制作:電通テック 
○『自宅でできる呼吸リハビリシリーズ  1~3巻』VTR 企画:杏林製薬  製作:株式会社杏文堂
○『細胞内カルシウムの働きを探る』VTR 企画:科学技術振興事業団製作:東京文映                                                                                                                                                                                  

お問い合わせ

TEL: 03-3716-8705

東京都目黒区鷹番2-8-16-102

デジタルメディア研究所